「何それ」 クスっと笑った小百合は私の顔を覗き込んだ。 私は彼に 『会ったこと』がある…? どこで…? ダメだ。 全然思い出せない。 単なる私の勘違いなのかな…。 私は隣の席の、彼の横顔をチラッとみた。 …やっぱり、なんか引っかかるんだよね…。 このときの私は、何もわかっていなかった。 けど。ただ一つ、確かなことは。 小百合の幼なじみであり、 隣の席である、彼のことを…“知りたい”と。 そう思ったことだけだった。