〝腕振り払わないと、ダメじゃん〟
私はあのとき、…拒めなかった。
…好きだから。
私は、振り払わなかったんだ。
あぁ。もう。
本当、どうしようもないくらい
愚かで、…最低な女。
…これからどうすれば、いいんだろう。
蒼の手を取ることも、突き放すことも
私には出来ない。
どうすればいいかなんて、とっくに分かってる
私が、この気持ちを捨てること。
そして本気で蒼を突き放すこと。
分かってるけど……出来ないよ。
どうしてこうも、上手くいかないのかな。
小さくため息をついて、
立ち上がろうとした次の瞬間。
…めまいがした。
視界が霞んで、ただでさえ暗いこの場所では
うまく立ち上がることが出来ない。
…くらくらする。
傍にあった机に手をついて、
ゆっくり立ち上がった。
…めまい、まだ治らない…。
ズキズキと痛みだした頭。
〝ー諦めないからー〟
頭の中でリピートされた、蒼の言葉。
これは…罰?
少なくとも私には…時間がない。
幸せになんて、なれないのに。
恋をしたって、苦しいだけなのに。
神様…どうして、
私たちを出逢わせたんですか?
