溢れる涙は止まることなく流れ続ける。
私は…洋服の裾を強く握りしめた。
『ー来年も、再来年も…ー』
『ーうん、…約束ー』
あのとき私…ちゃんと笑えてたかな。
蒼の目に、
どんな風にうつっていたのかな。
ごめんね、蒼。
ごめんなさい。
守ることのできない約束を、交わしてしまって
たくさん嘘をついて…ごめんね。
『蒼のこと、友達以上に思えない』
あのとき、
…一瞬見えた蒼の顔は悲しそうだった。
蒼のために…なんて思ってたけど。
私の言葉は結局、蒼を傷つけた。
でもこれが、
半年後や1年後…未来の蒼にとって
正しい答えだってこと。
分かってる。
でも…なんでだろう。
私は…蒼を悲しませることしかできないのに。
苦しめて、苦しめて、
傷つけることしか、できないのに。
心の底から込み上げてくる思いを、
今は、…抑えることができない。
『ー俺…お前が好きだー』
「……私だって、好きだよ。」
届くことのない言葉。
今だけはそれを口にすること、許してください
思いは伝えない。
一生、…片思いのままでいい。
「こんなに……、好きなのに。」
上手くいかない。
たった1つの…〝障害〟のせいで。
『ー18歳まで生きられないー』
「…どうしてよ………!!」
初めから、分かってた。
〝叶わない恋〟だってことは。
ううん、本当は。
〝叶えたい恋〟じゃなかった。
私には誰かを好きになる資格ない
分かってる。
それでも、キミのことが好きだった。
たとえそれが
一生交わることのない想いでも。
