キミと出逢えた季節〜最初で最後の恋〜

インターハイ予選 〜小百合side〜








今日8月4日は、ちひろとの約束の日。



インターハイ予選を観に行く日だ。



現在の時刻は1時50分。


約束の10分前。


駅のフォームで待ち合わせなわけだけど。



私が改札を出ると
ちひろはすでに、そこに立っていた。





たくさんの人が行き交う中、
ちひろはスマホをいじっている。







…遠くから見ても、


やっぱり可愛いなと思った。





長い髪をポニーテールにし、


白のブラウスにうすいピンク色のミニスカート


どこからどう見ても美少女。


当の本人は、全然自覚してないみたいだけど。


……私とは大違いだ。




なんて。






「お待たせ、ちひろ。早いね!」



私は、ちひろのそばに駆け寄った。







「15分前行動がモットーなので!」


そう言って子供のように笑ったちひろを見て




安心した。





前みたいに、来なかったらどうしようって




本当は少し、不安だったから。





今の笑顔で、そんなの全部


吹き飛んじゃったんだけどね。







「じゃ、行こ?」


「うん!」



電車の中は結構空いていたけど、


2駅先で降りるから、


座らずドアの前に立つことにした。



「ねえ、小百合。
今日は中央体育館で、試合があるんだよね?」



「そうだよ。」


中央体育館は、この辺で一番大きな体育館。



規模が大きな大会は

大抵その体育館で開かれる。






「どれくらいの人が集まるの??」



「…うーん…結構たくさん集まると思う。

今日は決勝戦だしね。」



「へー…そうなん…決勝戦?!!
え、今日?!」




「えっ…て、知らなかったの?」


「うん…。てことは、今日勝てば

全国行きってこと?!」



キラキラした目でそう言ったちひろが


なんだか面白くて、笑ってしまった。



「うちの学校のバスケ部は、

元々強豪校ってのは知ってるよね?

今年は、いいメンバー揃ってるし、

他校からも注目されてるらしいよ。」



これまでも何度か、全国大会に出場したって

聞いたことある。



「へ〜すごいなぁ…!!
だったら尚更、張り切って応援しなきゃね」



「そうだね。」