「…は?勝負って…?」
私は積み上げられたプリントを
均等に半分に分け、
ビシっと片倉くんを指差した。
「このプリント、先に全部綴じ合せた方が勝ち
負けた方は、何でも1つだけ、
言うことを聞く!っていう勝負。」
…コレは、ちょっとした賭け。
「……いいけど、何で急に?」
心底面倒臭そうに、机に頬づえをついた
片倉くん。
なんだかんだ、了承してくれるんだよね。
「何でって…。
普通にやっても面白くないでしょ?
それに、
こーゆう風にした方がやる気も出るし♫」
片倉くんは微妙な顔してるけど、
勝負事となったら、
少しは本気になってくれる
はず。
「…俺、負ける気しないんだけど。」
「ちょっ…それは私だって!!
…というか、
そーゆうことを真顔で言わないでください!」
なぜか、クスッと笑われてしまった。
「いや…何が面白い」
の…。
「じゃー、スタート」
片倉くんは私の言葉を無視し一言そう言って、
作業をやりだした。
「え!ちょっ…始まったの…!?」
出遅れてしまった私を、
クスクスと笑う声が聞こえたけど。
今は…集中。
