キミと出逢えた季節〜最初で最後の恋〜




「あ、そだ!」



パッと何かをヒラメいたように

声をあげた岸本くん。



「水野と立花さ、来月のインハイ予選
見にこない?」


…インハイ予選…てことは。



片倉くんのバスケしてる姿が
見れるってこと…?




「いいの?!行きたい!」


真っ先に私は岸本くんの言葉に食いついた。



「おお!マジで?よかったな蒼。」



「は?いや、なんで俺にふるんだよ」




「え?だってお前、この前。試合観に来てほしいって言ってたじゃん、立花に。」




なんの話?

…この前…?

私、そんなこと言われたっけ…??




「…は?」



片倉くんも
訳がわからないというような顔をしている。




「練習試合の前に体育館で蒼が一人で
自主練してたときだよ。」





体育館で自主練…?


あ…。

あれだ。

私が片倉くんの生徒手帳届けた日だ。

〝来週土曜日、練習試合があるんだけど、
観に来ないか〟

って誘われてたんだっけ。



でも…なんで



「お前、…なんでソレ知ってんだ」


うん、だよね。

私も思った。




「いや〜俺もあの日自主練しようと
体育館向かったら、何やらお二人の話が
聞こえてきまして。」




岸本くんはニヤニヤしながら
片倉くんの背中を叩いた。



「蒼が女の子を誘うなんて…
俺は感動したよ!お前も男だったんだな。」



「何がだよ。つか、そのニヤけた顔やめろ。」