キミと出逢えた季節〜最初で最後の恋〜

「は?突然何言って…」

片倉くんは眉間にシワをよせて、

何かいいかけたけど。



「いいの?!」




その言葉は
隣にいる、岸本くんの元気な声に遮られた。



岸本くんも、小百合と同じようにキラキラした
目をしている。




「全然オッケー!行こうよ!
あ、蒼は強制だから。」



「は?なんで…」




「ちひろも、いいよね?」



…小百合さん…
そんなワクワク顔で聞かれたら…

「うん、いいよ。」


って言うしかないでしょ。



断る理由もないし。


岸本くんとは、あんまり話したことないけど、

大丈夫だよね。


「おい、俺は…」



「まあまあ蒼君よ。いいじゃないか、たまにはバスケ以外のことで楽しもうぜ?!
俺たちだって華の高校生よ?
学生らしく青春しようぜ!!!」



「何言ってんだ、お前」

ポンポンと片倉君の肩を叩いた岸本くんは

どこか面白がっているような表情。


それとは対照的に、

片倉くんはめんどくさそうな顔をしている。




いや…本当に鬱陶しそうな顔だ…。



でも、…岸本君は全く気にしてないみたい。


「…別にいいけど。夏祭りってまだ先のことだろ。今6月だぞ。」



はーっとため息をついたものの、
片倉君はOKを出した。



「あと2ヶ月なんてあっという間じゃん?!
あ〜楽しみ♫」




「お前、…浮かれんなよ。
来月インターハイなんだから。」





「分かってるって!」





…インターハイ。



あぁ、そっか。

…岸本くんもバスケ部って、前に小百合が
教えてくれたんだっけ。




意外だ…なんて思うのは失礼か。