「…ハハッ…」
誰もいない病室に、
私の乾いた笑い声だけが響く。
なんだろう…。
自分の感情が、わからない…。
先生が言ってたことが
他人事のように思える。
ー18歳まで生きられないー。
人はいつか…必ず死ぬ。
それは、神様が人に与えた、唯一の〝平等〟
私はただ、…みんなより死ぬのが早いだけ。
ただ…それだけ。
それだけのことが、…どうしようもなく
悲しくて。
『病気は治らない』…?
『18歳まで生きられない』…?
「ふざけないでよっ!!」
拳を握りしめて、叫ぶ。
そばにあった枕を、
思いっきり壁に投げつけた。
目には、溢れんばかりの涙がたまっていた。
…どうして……?
私…、病気にならなきゃいけないくらい
死ななきゃいけないくらいの
悪いこと、した…?
神様がいるのなら、…教えてよ。
どうして…
「どうして私なの…?!」
泣きながら、叫んだ。
だけど、私の叫び声は
誰の耳にも届かず、真っ暗な空に
吸い込まれていく。
空気の中に、…溶けていく。
…誰も悪くないってことは
分かってる。
でも、
込み上げてくる黒い感情を
抑えることができない。
行き場のない怒りと、悲しみで
頭がおかしくなりそう。
「どうして……?どうしてよ!?」
やりたいことが、たくさんある。
学校に行って、友達と笑いあって。
恋をして、…大人になって。
たくさんの幸せが…未来が
待っているはずだったのに。
なのに…なんで?!
「どうして私が、…病気にならなきゃいけなかったの?!」
…私はただ、…生きたいだけなのに。
誰もが持ってる〝普通の幸せ〟を
望んでるだけなのに。
…それすらも許されない。
「病気は…どうして私から
全てを奪っていくの…!?」
