キミと出逢えた季節〜最初で最後の恋〜








「私は…あとどれくらい

…生きられるんですか…?」




震えている手に気づかれないように、

両手を強く、…握り締める。





こんなことを聞かれるとは思ってなかったのか



先生は…驚いたような顔を見せた。





「ちひろちゃん…」



聞かない方がいいと言うように、

困ったような表情で、私を見つめる。









…そうかもしれない。









聞かない方が、いいのかもしれない。









…知らないままの方が、




…幸せなのかもしれない。










でも、…それは、私が決めることだ。







どんなに最悪な答えでも








それが、…私の生きる道だから。










真実から…逃げてはいけない。



目を背けては、いけない。









「教えてください。」






…迷いなんて、なかった。








「本当に…いいのね…?」






「はい。」







先生は、真っ直ぐに私の目をみて


はっきり言った。










「病気の進行具合から考えると…




ちひろちゃんは…18歳まで、…生きられない」





『18歳まで…生きられない』



この言葉が…頭の中で、何度も

リピートされる。




「そう…、ですか。」



それは



あと3年、…生きられるのか


わからないってこと…?



「ちひろちゃん、…大丈夫…?」


心配そうに私の顔を除きこむ、先生。




…多分…今、私の顔は真っ青だ。





「ちょっと…混乱してて…、




すみません、あの…




一人にしてもらっても、…いいですか」






情けないくらい、声が震えた。






「わかった。…何かあったら、


すぐに呼んでね。」









私の気持ちを察してくれたのか



先生は一言言い残して、病室から出て行った。