「…片倉君。」
不意に名前を呼ばれ、立花の方を見ると
顔面にいきなり枕を投げつけられた。
「…いって…!何すん…」
「お見舞いにきてから今までずっと仏頂面してる!」
「は?」
…仏頂面…って…。
人の顔にいきなり枕投げたかと思えば
何怒ってんだよ…コイツ。
「病人にそんな顔見せないでよ!
こっちの気分が下がるじゃない!」
なんなんだよ…。
「俺はお前のことが心配で…」
「だから大丈夫だって言ってんの!」
そう言って頬を膨らませた立花は床に落ちた枕を拾い、
俺からわざとらしく顔をそらした。
…前言撤回…だな。
コイツ…めちゃくちゃ元気じゃねぇか。
むしろいつもより元気な気すらしてくる。
心配して損した。
貧血とか何かの間違いなんじゃねぇの?
