もう一度、電話をかけてみたけど、 やっぱり繋がらなくて。 正体不明の胸騒ぎは、大きくなるばかりで。 ねぇ…ちひろ。 試合、もう始まってるよ? あんた、あんなに楽しみにしてたじゃん。 苦手な勉強も、頑張って… テストだって乗り越えたじゃん。 どうして、来ないの…? どうして電話に出ないの…? 今、どこにいるの…? 気づけばさっきまで晴天だった空には 太陽の光が見えないくらいに。 厚い雲が広がっていた。