「なんで、ここにいるんだよ」
あ、そうだ。
私、片倉くんの生徒手帳を届けに来たんだ。
今のほんの数分で忘れるところだった。
「コレ、机の下に落ちてたから届けに来たの」
差し出した生徒手帳を片倉くんは受け取った。
「あぁ…それはどうも。」
「部活あるって言ってたけど…
どうして一人なの?他の人たちは…」
周りを見渡しても、誰もいない。
「バスケ部は基本的に週一で休み。」
てことは、今日がお休みの日ってことか。
「それならどうして…」
「これは自主練。大会近いし、
少しでもシュートの完成度上げねぇと。」
「そうなんだ…」
リングの下に転がるボールを拾い上げた彼の
真剣な横顔を、見つめる。
