好意をよせてくれたのは嬉しいけど…
私は誰とも付き合うつもりはない。
後になって…辛くなる、だけだから。
「俺のことなんて
これから知っていけばいいだけじゃん?」
五十嵐君はヘラヘラ笑って。
一歩、私に近づいてきた。
目が、笑ってない。
丁重に御断りしたのに…
引き下がる気がないように、見えるのは
私の気のせい…?
「ごめんなさい…」
早くこの場から逃げた方がいいと
直感で思った私。
ペコリと頭を下げて、
図書室を出ようと、五十嵐君の横を通り過ぎる直前、強い力で右腕を引っ張られた。
「…!」
えっと…
今、何が起きたの…?
壁に身体を押し付けられ、身動きできない。
あ、…これは…あれだ。
世に言う〝壁ドン〟ってやつだ。
さすがの私も、この状況はやばい気がする…
