君×私×彼

数学の授業を受け終わって

ついに六限の古典となった



さっき体育館で聞いていたあの声が

今目の前にいる



「よし、今日から新しいとこ行くぞー。教科書は…」




静かに入り込んでくる

先生の声



でも確実に私の中を満たしていく




体育の授業の時とは違い

今はなんだか

苦しい…




俊に後ろめたいからだ




誰にも気づかれないように横を見ると

いたって普通に真面目に話を聴いている様子



視線の先には板書をしている

先生の背中




先生が振り向くと同時に

私はノートを書いてるふうに装って

下を見た



このままじゃダメなんだ



俊に

言わないといけない



そう、決心したはずだった…