蒼空はあたしの初恋。








小さい頃に、あたしたちは会ってた。


蒼空は覚えてないみたいだけど…。






5歳の時、ある日、ママについていったら、

そこには、

あたしと同じくらいの年の男の子がいた。



遊んでるうちに、仲良くなって、

あたしは、大好きになってた。



蒼空は言ってた。


「オレ、仕事を頑張ってるパパとママが

 いっちばん好きなんだ!

 だから、俺も、

 母さんみたいな人と結婚するんだ!」




その言葉をきいて、

あたしはもっと好きになった。

あたしも、こんな人と結婚したい。

そう強く思った。







それで、帰りに


「あたし!

仕事を頑張るかっこいい女になるから!」


そう仁王立ちして、

言い捨てた2歳のあたし。


それから、蒼空は、

お父さんとおかあさんといっしょに

パリに行っちゃって、

会えなかったけど…。





まあ、そんなことがあった翌日。

あたしは、スカウトされた。


ママに

「これって仕事?!」

って聞いたら、

「もっちろん!やる?」

って言われて、

「やる!!!」

って即答した。



それで、蒼空には

かっこいい女になるまで会わない

って決めてたのに…。



まだなってないのに、

蒼空と住むことになっちゃったし…。

あたしの計画、台無しだよ!!


けど、もう簡単に会ったことある!

なんて、言えなくなってた。


だって、そーやって思いを伝えても、

蒼空に迷惑をかけるだけ。





なのに…。

なのに…!  


まさか、蒼空から告白されるなんて…。




夢みたいだし、嬉しい…!




でも…。