あたしには、どうしても最後にやりたいことがあった。 射的。 一回目に通った時は人波に押され、はぐれないようにすることで必死だったから言い出せなかったけれど。 あたしの目は、景品が置かれた台の、いちばん上にあったものをしっかりと捉えていた。 それは、あたしの好きなキャラクターのポーチ。 お姉ちゃんの影響で好きになったそのキャラクターは、小中学生に大人気で。 だから、帰りには絶対、射的やりたいって言おう。 そう、心に決めていた。