そこからは必死だった。

バレないように、バレないように...

あたしたちはたった3人を隠すために、

莫大な労力と精神を使い果たした。


でも、隠している最中にあんなことが起こるなんて...。

「えっ!?さくらがいない!?」

亜弥音があたしに、さくらがいなくなったことを告げてきたのだ。

「そうなんです。直美と智子を

さくらと手伝っていたんですけど...。

気付いたら、いなくて。どうしよう...。」