有希と柴田は教室を出て真っ暗な廊下を2人並んで歩いた。
昼間は人通りが多く賑やかな廊下だが、夕暮れ時の誰もいない廊下はまるで、時間が止まったかの様に静かだった。

ただでさえ、辺りは静かなのに2人は何も話そうとはしない。
有希はあわてて何か話題を作ろうとするが中々でてこない。


何も話すことなく2人は、ただ廊下を歩き、階段をパタパタと下りて玄関に向かうだけだった。