「田中さん、今日も気分悪いの?」

誰もいない教室で座り込んでいる私に、声がかかった。
私はその声に驚き、声のする方に振り向いた。


私の視線は1人の女性教師に向いた。

「はい。最近、調子が悪いんで…」


私の名前は
【田中 有希】
”ゆうき”って名前は男の子みたいな名前で気にいっている訳ではない。
以前、クラスの男子に言われたことがトラウマになりコンプレックスになってしまった。

そして私は何より、身体が弱く病弱。
朝は得に低血圧で体調が悪くなる。



だからこうして
今もこの女性教師に心配されているのだ。


うわべだけ。