ふと、廊下にある時計を遠目から見て見ると、かれこれ1時間も経っていたことに気づく。
先生と話していてこんなに時間が経っていたなんて…。

有希は慌てて鞄を背負った。
一瞬、鞄が重くてよろけたがちゃんと地面に立った。鞄の中には数学のテキストが鞄いっぱいに詰められている。

「先生さようなら」


有希は頭を深く下げて挨拶をした。
すると柴田も深々と頭を下げて挨拶をした。

その後、柴田は部活に戻って行った。