今日は図書室に入った瞬間
いつもとは違う異変に気づいた。
―彼女がいない…
いつもこのカウンターに
座っているのに…
今日は居ないのか?
僕が帰ろうとした時
本棚のところで何やら
少し、物音がした。
不信に思いながらも
僕は本棚に近づいた。
そこには紛れも無い、
僕の探していた彼女が立っていた。
彼女は自分よりも高い所の本を
取ろうと、懸命に
足を伸ばしていた。
しかし、いつまで経っても手が届くことはない。
僕は彼女にそっと近づき
彼女が取ろうとする本に
手を伸ばした。
「はい」
目的の本を彼女に手渡すと
彼女は
「ありがとう」
と言った。
彼女の声は見た目とは違い
少し大人びたような声だった。
「あの、放課後いつも図書室に来てるよね?」
突然の彼女の問い掛けに
少し驚いた。
心の準備が…
まさか、彼女のほうから
話し掛けてくるとは
思わなかったから。
「あ、ああ君も毎日来てるよね…?」
僕は相変わらずの間抜けな声で
そう言った。
「私は委員会で当番だから」
「え、毎日?」
彼女は首を横に振った。
「本当は火曜と金曜だけ。他の当番の子達は面倒だからって来ないの」
私ばっかりに当番押し付けてさ、
彼女はそう言って
少し苦笑した。
その表情からは彼女の悲しげな心の気持ちが
よみとれた。
「みんな酷いな…」
僕は彼女に同情することしか
できなかった。
「でも、いいの」
いつもとは違う異変に気づいた。
―彼女がいない…
いつもこのカウンターに
座っているのに…
今日は居ないのか?
僕が帰ろうとした時
本棚のところで何やら
少し、物音がした。
不信に思いながらも
僕は本棚に近づいた。
そこには紛れも無い、
僕の探していた彼女が立っていた。
彼女は自分よりも高い所の本を
取ろうと、懸命に
足を伸ばしていた。
しかし、いつまで経っても手が届くことはない。
僕は彼女にそっと近づき
彼女が取ろうとする本に
手を伸ばした。
「はい」
目的の本を彼女に手渡すと
彼女は
「ありがとう」
と言った。
彼女の声は見た目とは違い
少し大人びたような声だった。
「あの、放課後いつも図書室に来てるよね?」
突然の彼女の問い掛けに
少し驚いた。
心の準備が…
まさか、彼女のほうから
話し掛けてくるとは
思わなかったから。
「あ、ああ君も毎日来てるよね…?」
僕は相変わらずの間抜けな声で
そう言った。
「私は委員会で当番だから」
「え、毎日?」
彼女は首を横に振った。
「本当は火曜と金曜だけ。他の当番の子達は面倒だからって来ないの」
私ばっかりに当番押し付けてさ、
彼女はそう言って
少し苦笑した。
その表情からは彼女の悲しげな心の気持ちが
よみとれた。
「みんな酷いな…」
僕は彼女に同情することしか
できなかった。
「でも、いいの」