最近……望んでいなかった学校に入り、勉強を必死になる理由が分からなくなった。


僕は絵が好きだ。




画家になりたい。



本当は美術部のある学校が、美術関連の高校に入りたかった。



ここは僕には窮屈すぎる。





そう思いながら、のんびりと自分の席につき、取り敢えず、ノートと教科書り開いた。豪に入れば郷に従え、の精神。
僕の意思はプリンのようにやわらかい。
ここで同じことをしていれば、ソンは無い。悪目立ちせずに済む。
本当はここで机や黒板のデッサンを鉛筆でしたいところだが、スケッチブックなんて出したら、間違いなく「浮く」


将来の「夢」を叶える為にココに居る訳じゃない。なのに、なぜ、ここまで神経を尖らせてまでココに通うのか。



それは母からの期待。があるからだ。母の意思だからだ。





辛い。





これじゃ、僕にも意志があるのにないのと同じじゃあないか。