そして逢坂くんもベンチから立ち、 「李心、また翼って呼べよ」 と言って、腕を掴んで自分の方へあたしを引き寄せて顔をめちゃくちゃ近づけてきた。 鼻と鼻が今すぐにでもくっつきそうな距離だった。 「へぇー、翼…彼女のこと名前呼びなんだ。」 何これ あたしを挟みながら2人で喧嘩してんの? もういい、こうなったら… 「翼、あとで話あるから来てくれる?」 こう言えば、飯島くんだってついてこないはず。 でも翼と話す事なんてないよ… どうしよう…