あのことがあった後、彼とは話してない。


お互いに避けている。


「李心、そろそろバス時間。行くよー」


「あー、うん。」


沙絢に呼ばれて、キャンプ場まで行くバスに乗るため外に出た。

杏心の方を見たら、クラスで仲良くなったのか大人しそうな可愛い女の子といた。


ってあたしなんで杏心のこと心配してんだろ。


『んじゃ、順番にバスに乗ってくださーい』


バスに乗って、沙絢に聞いてみた。