あなたが恋を教えてくれた




「帰ろう!あたし帰るね!じゃ!」


もうここにいたくない、こんな話したかったんじゃない。

最後は明るく帰ろう。
もう話さない、大人しく下がらなきゃ。
逢坂くんには好きな人がいるんだもん。


「待てって!」


逢坂くんに腕を掴まれた。


「離してよ」

「離していいのかよ、」


自分から掴んできたのに、その聞き方はずるい。