あなたが恋を教えてくれた




「今日何時に終わるかなって思って…」



こんなこと昨日連絡先教えてもらったんだからメールで聞けばいいのに。

でも、なんでもいいから話したかった。
1分でもいい。
逢坂くんと話したかった。



「18時くらいに終わるけど、待てる?」


あたしは首を縦に振った。

他の女子たちの目線が怖かったけど、今はそんなのどうでもいい。
2人で会えるんだ、


「教室で…待ってるね、」


彼はふっと笑いながら体育館に戻って行った。


嬉しい。
早く時間になってほしい。