「何ポカーンとした顔してんだよ?」
古谷くんの顔がこっちに近づいてきた。
いや、そんなに近く寄ってこられたら心臓もたない…
てか顔、似てるな。あの人と。
今はそんなことじゃなくて…
「噂?そう、みたいだね」
あたしはそっぽを向きながら答えた
あのまま話してたら倒れてたかもしれない
「小山、」
「え?」
「杏心ってどっち?」
やっぱり、、、みんな杏心なんだね
顔は一緒なのに杏心の方がモテる
杏心は誰にでも優しいからあたしと違ってすぐに友達なれるからな、
「あたしは李心、杏心はあそこの席に座ってる人」
「ほんと似てんだな、ありがとな」
古谷くんは、自分の席に戻って行った
杏心こと好きなのかな、
好きじゃなかったら名前なんて聞かないよね
