「.........ぁ、夢彩!」
「っ!」
「どうした、ぼーっとして」
還の声で現実に引き戻される。
「ううん、なんでもない」
私がそう、作り笑いをしたのをみんなは傷ついた顔で見ていたなんて気がつかなった。
いや、気がつきたくなかったのかな。
「よし!じゃあ夏休み明けから一緒だな!」
利亜が嬉しそうに言う。
「うん」
私もそれに答える。
学校...........
ぽん、
そのとき、還の手が頭に乗った。
「楽しめ。お前はまだ学生だ」
「うん、ありがと」
学生、か。
でも普通の学生にはなれない。
柊の、みんなの様な人にはなれない。
だって、世界が違うから。
ここにずっといるうちに気がついた。
ここは光。
私は..................


