「あの.....」
怖いんですけど...........
「怪我大丈夫?」
海歩の声に頷く。
「.........なんで言わなかった」
柊が言う。
「.........聞かれなかったから」
「っち」
「........亮にね、守るって言われた」
私はぽつりと口を開いた。
「けど、私守られるほど弱くない。
それに、守られてばかりじゃ嫌。
私だって、みんなを守りたいし、みんなの役に立ちたいよ?」
みんなを見上げる。
「........でも無茶はするな」
柊は私の頭を撫でる。
「うん、........ごめん」
「今日はもう休め!」
利亜がそう言う。
すると、体が宙にういた。
「!?」
「夢彩おやすみ」
「おやすみ、夢彩ちゃん」
「.........休むんだよ」
わたしが宙に浮いた正体は、柊に持ち上げられたからだ。
.......みんな普通だし。
「.........」
「.........」
私と柊は黙って部屋を出て行った。
.......これ、俗に言うお姫様抱っこってゆーやつかな?


