キィ、とドアを開けると案の定みんないなかった。
私は食べかけのそうめんを横目にこの部屋のドアを少しあけた。
そこには柊たちと、亮たちがいた。
それと、知らない男。
その後ろにそいつの仲間らしき奴がざっと70。
..........乱舞はさっき解散がかかったから50か。
数だと負けてるけど。
「よーよー、乱舞さん。
遊びに来たよ」
誰.........
私あんな人知らない。
「柳。何の用だ」
利亜が言う。
「何の用って潰しに来たの」
柳、と呼ばれたそいつは完全に狂った目で利亜を見る。
この人........やってるな。
あいつらのとこのやつ?
いや、違う。
あいつらの所のやつとは雰囲気が違いすぎる。
潰しに来た.........か。
「なーに言ってんの。無理だよ、むーり」
海歩がそう言ってにやりと口角をあげた。
「あぁん?」
挑発に乗る、バカなやつ。
私はそう思い、ここから少し眺めることにした。
眺めるって言っても、ここは奥にあるからわからないけど。
すると、相手の男と目があった。
............気がする。
いや、目があった。
あいつの口角が気持ち悪く上がった。
「なーに、あの子。
かわいーじゃん」


