乱舞 / 乱れ舞う






「夢彩ちゃん。みんなよろしくね?」




海歩がそう言うとみんな物珍しそうに私を見る。







「夢彩ちゃん、なんか一言言える?」




海歩が私にの背中を一押しした。





みんなの前に出る。






「えっと...........」




みんなに見られる。







か、隠れたい。





今何が起きてるのかわからない。






ぐるぐる頭が回ってくる。







ポン、







その時、柊が私の頭に手を置く。







「...........夢彩です。に、新影夢彩」









私はぽつりと言う。







「よ、よろしく、です?」








私がそう言うとみんなはさらに私を見る。





「しゅ、柊さん。」





そして1人の子が声を出す。




「...........俺が拾った」





柊がその子に応えるように言う。




「よろしくお願いします、夢彩さん!」



するとその子は人懐っこい笑顔を見せた。





い、いい人なのかな.....?