ーーーー



「あぢーーーー」


「しぬーーーー」


「......疲れた」



「........」




あ。みんな帰ってきた。




私と還は察し、ゲームを片付け始めた。




.......還強かった。




ガチャ



「夢彩〜ただいま!」


「おかえり」

利亜は汗だくだくだ。




「夢彩ちゃん...還さんもいる〜」

海歩も疲れてる。




「........ただいま」

葉月は眠そう。


いつも通りだね。





「........」




柊はずーっと黙ってるけど、暑そうに汗かいてる。




「お前ら暑苦しい!」




還がそう言って....主に利亜と海歩をしっしっと手で払った。






「うー....」



利亜は今にも死にそうな顔でソファに倒れこむ。




「あ、でも明日から夏休みじゃん!
最高」





海歩はそう言ってカバンをそこらに投げ捨てる。



そして携帯をポッケから出した。






「女の子と遊ぼー」





.....なるほどね。




海歩は女の子が大好きなんだ。





「海とかー、プールとかー、あ。花火もいいね!」




利亜が言う。






夏ってかんじ!






楽しそう!






「俺花火がいい」




葉月がそう言って汗を拭う。




........きっと花火が1番楽だからだな。









「夢彩は?」






「ん、私?」





私は...........





「どれでも」







どれも最後にしたのがいつか覚えてないからいまいちピンとこない。






「そっかぁ〜。まぁまた追々決めよう」





利亜はそう言って「とりあえずシャワー」と出て行ってしまった。






「......俺もシャワー浴びたかった」






葉月がそう言って冷蔵庫から水を出して飲んだ。







「よしっ、完了。葉月〜俺も水〜」





女の子に連絡が終わったらしい海歩が言う。







「ったく、むさ苦しいな」




還はそんな事を言っているが、少し口角が上がっているのは見てなかったことにする。








「.......何してたんだ?」







と、柊が私に言う。




「ん、あ。ゲームだよ。昨日の」




「そうか」



「うん」




それだけか。






「じゃあ俺、そろそろ店の支度あるから行くかな」





そう言って還が立ち上がる。






「あ、はい。」



「ありがとうございました」




「.......また来てくださいね」




「あぁ。じゃ、またなみんな。
あと夢彩も。」



還はいつものように私の頭を撫でて部屋を出て行った。








還、本当にこれだけのために来たんだ。







優しいな、と思いながら還が出て行ったドアをみた。