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ガチャ....
「おは......」
朝。
幹部室、という昨日の部屋を開けるとみんなが起きていた。
「......?」
昨日は遅かったのに。
しかもみんなお揃いの服着てる。
「あ、夢彩おはよー!」
「おはよう、夢彩ちゃん」
「おは......」
「.........おはよ」
私はまだ眠たい頭を必死に起こす。
「.........なにしてるの」
私は忙しく動くみんなに聞く。
「学校だよ、学校」
利亜が言う。
「昨日は日曜日だったからね。」
学校..........
「..........みんな何歳?」
てっきり成人してると思ってたんだけど。
「俺と葉月が18で、柊と海歩が19」
利亜がまた答えてくれる。
18と、19.....?
「俺らダブってんだよ、利亜と葉月は高2だし。
俺と柊は高3。」
海歩がそう言ってパンを咥える。
ダブ.......留年?
.........バカなんだ。
「バカじゃなくて、出席日数がたりねーの」
海歩がそう言う。
「口に出てんだよ」
利亜がそう言って笑う。
「じゃあ俺ら行くから。
還さんが後で来ると思うから大人しくしてろよ?」
海歩がそう言うとみんな「いってきます」と部屋を出て行った。
「あ、朝ごはんテーブルにあるからー」
海歩の声が、うっすら聞こえた。
..........学校か。
私は、小学校が最後だったな。
そんなことをぼんやりと考えながら朝ごはんを食べ始めた。


