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「よくできましたー!」
お風呂から上がると、利亜がそう言って私の頭を撫でる。
「ふんっ」
私は顔を背ける。
そして濡れてる頭を振った。
濡れてて気持ち悪い。
「うぉっ!水飛ばすな」
利亜がそう言って顔を拭く。
「夢彩」
柊に呼ばれ、顔を上げる。
「ほら」
そう言って柊は牛乳の入ったコップを私に渡す。
「!」
私はそれをすぐに受け取り、口に運ぶ。
「なるほどね......」
「牛乳で吊ったのかよ」
葉月と利亜が言う。
どゆいうことかよくわからないからいいや。
「ぷはっ」
柊は私から空のコップを取ると、頭を撫でた。
「よくできました」
褒められた!
「柊っ....よくできましたって...!」
利亜がそう言って柊を笑う。
「?」
「っち」
「ぎゃはは!」
下品だなぁ。
私は哀れみの視線で利亜を見ていた。


