「ごちそうさまっ」
お腹いっぱい。
もう入らない。
「はいお粗末さまでした」
海歩がそう言って食器を片付け始めた。
私が1番最後だったみたい。
私も片付けを手伝う。
「あ。ありがと」
海歩がキッチンで言う。
洗い物をやろう、と思ったんだが。
「......届かない」
背が低くてシンクに届かない。
「あはは、ここは俺ら..主に俺だけど、俺ら用に作られてるから少し高めなんだ」
海歩は笑いながらそう言うと、「俺がやるからいいよ」と私をみんなのところへ戻した。
「ありがとう」
「はーい」
私は戻る。
「夢彩、お風呂先入っていいよ。」
利亜がいう。
お風呂........
「....いいや」
私はそう言ってソファに座る。
「入らなきゃダメ!」
利亜が私を説得しようとする。
「ヤダッ」
私はそう言って葉月に隠れる。
「......入ってよ、利亜がうるさい」
.......は、葉月まで!
「1番風呂だぞ!俺たちがいつもジャンケンで争う1番風呂だぞ!」
知らないよ、そんなの...。
「利亜と海歩だけでしょ。一緒にしないで」
葉月が言う。
しかも嘘かよ。


