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「あぁーーーーーっ!
また負けたーーーーーっ!!」
「また勝ったっ!」
あの楽しそうなゲームの正体は、格闘ゲーム?と言うらしい。
利亜は弱い。
「弱いねっ」
私はそう言ってニヤリと笑った。
最初は利亜が教えてくれてたから負けてたけど、操作を覚えたら私が勝ち始めてもうすっかり私の勝ち。
「こんにゃろーっ、俺このゲームで負けたことないんだぞー!」
「柊には負けてるけどね」
海歩が口を挟む。
「うるせぇ!だったらここで誰が1番か決めてやろーじゃねぇか.....
みんな集合!」
するとよっぽど悔しかったのか、利亜が言う。
だが、だれも来なかった。
というか、動かなかった。
海歩は携帯をいじっているし、葉月はソファで寝ている。
柊はさっきの部屋から出て来ないし。


