「ねぇ、ずっと気になってたんだけどさ」




相井が口を開く。




「?」




「俺たちのこと、苗字で呼んでる?」





私はこくんと頷く。





「名前で呼んでよ」



そんな私に相井はそう言ってにこりと笑う。




「......名前」







「そう、俺は海歩」




相井が、海歩.....




「俺は利亜」




推川が、利亜.....





「....葉月......」




来城が、葉月....





「んで、この馬鹿でかい態度のが柊」




柊の代わりにそ...海歩が言う。




「.......柊」




私はぽつりと呟く。





「そう、ってえ!?」





海歩は驚いて柊を見た。






「いつから....」



「昨日」





柊と海歩はよくわからない会話をしている。