藍島は私を部屋まで送り届けると、「1人で寝れるか?」と言った。



私が頷くと、「おやすみ」と部屋を出て行った。





........寝れる、か........









やっとゆっくり寝れるんだ。








と思う反面、ふと思い出す時がある。






夢の中だったり、夢の外だったり.........








夢の中だったら悪夢のように強くて、苦しくて。





夢の外だったらあの感覚が私を震わせる。












「..............解放されたい」








ちいさく呟いた私の声は、誰にも届かなかった。










...........私の耳にも。