あ、ここかかな。
それらしき部屋を見つけると、私は少しだけ戸を滑らせて開けた。
ここは和風の家で廊下はフローリングだけど個々の部屋は畳だ。
「あ、いた」
柊はここの人と何人かで楽しそうに話をしていた。
.........入っていいのかな。
悩んでいると、柊が私に気が付いた。
「夢彩?」
柊は一緒にいた人に一言言い、私の方へ来た。
「どした?」
そして少ししか開いてない襖を開けるとそう言った。
「.....することなかったから来ただけ」
私がそう言うと柊と一緒にいた人が私に気がつき声をかけてきた。
「夢彩ちゃん久しぶり〜!」
「柊に会いに来たのか!」
「若いなぁ、おじさんもそんな時あった」
「お、お久しぶりです」
私はそう言って柊の影からちょこんと顔を出して頭を下げた。
「今日は2人でデートなの?」
その中の1人に言われて「違います」と言おうとしたら
「そうなんです。
いいですか?」
と柊が先に口を開いた。
「しょーがねーなぁ。
夢彩ちゃんもいるし」
「若いっていいなぁ」
「行ってこい!」
おじさんたちはそう言って私たちを外に出した。
..........お酒飲んでるのかな?
柊は「ありがとうございます」と言うとこの部屋から出て戸を閉めた。


