私たちはこの春、高校を卒業する。













去年、柊と海歩は卒業した。















...........みんなギリギリ卒業だけど。















「あ、来たよ」
















海歩の言葉に振り返ると、スーツを着こなし無駄に長い足を使いこちらへ歩いてくる人影が。




















「柊〜、おせーよ」










利亜がそう言ってきた人物....柊に駆け寄る。












「だから道混んでんだよ」











めんどくさそうに頭を掻く。













「俺らの晴れ舞台なのに?
..........これは卒業祝いにご飯奢りだね」














珍しく葉月も柊にとっつく。