そして正門近くの大きくて立派な桜の木下で3人、足を止めた。 「やーやーご卒業おめでとうございます!!」 すると後ろからそんな陽気な声が。 「海歩〜、おせーよ」 ビシッとスーツをきた海歩に利亜が言う。 「だってよ〜道混んでんだよ」 「柊は?」 「まだ車。 そのうち来るだろ」 「お前ら、一足先に卒業したからって調子乗りやがって。」 利亜と海歩のくだらない言い合いが始まる。