さっきの部屋を出て廊下のようなところに出ると、さらに奥に行きたくさんドアが並んでいるところがみてえきた。
「ここの1番奥な」
そしてその1番奥のドアの前で止まると、藍島はそう言ってドアを開けた。
そこは、真っ白な部屋だった。
壁も床もベットのシーツも。
あそことは真反対。
あそこは真っ黒で、.....窓1つない、真っ暗だ。
「....あ?.....夢彩?」
はっとして藍島の声に気づく。
「隣の部屋俺だから。
なんかあったらいつでも来い」
藍島はそう言って私の頭を撫でた。
「うん.....ありがとう藍島」
私がそう言うと、藍島の綺麗な眉がピクリと動く。
「.......柊でいい」
藍島はそう言って私から手を離す。
「.....柊?」
私は言う。
「あぁ。柊って呼べばいい」
あい....柊はそう言うとさっき来た道を戻った。
私もその後をさっきのように追った。


