『綺麗だな』って笑った。 私は訳がわからなかった。 この人が誰なのか。 でもなんだか、逆らっちゃいけない気がした。 笹浦は私の両腕を片手で捻りあげ、私をベッドに押し付ける。 .......12歳の私には何をされたかわからなかった。 ただ、痛くて。 私はもう普通の子じゃないんだってことしか、わからなかった。