「.........私だって本当は逃げたっていいって思ってるんでしょう？」















「何を言って......」














「私が15歳の時、玲亜さんが逃がしてくれた。
















それにあなたは気づいていた。















あの部屋には盗聴器が仕掛けてあるから。
















けれどそんな玲亜さんをあなたはまだ仲間として扱う。














それは、ただ昔みたいに玲亜さんといたいからでしょ？














本当は還とも昔みたいに戻りたいって思っているはず。












けど、還が暴走族に入っているとあなたは知っていたはず。














自分と世界が違うとわかって、それは無理だと思ったんでしょ？」