「寂しかった、.......?
俺が.......?
何言って.......」
「笹浦は、私たち家族の笑顔を見てイライラするって言った。
それは、自分にはもう出来ないことで羨ましかったからイライラした。
.....................違う?」
私はそう言って笹浦の目を見る。
「................夢彩は馬鹿だな。」
笹浦は俯いてそう呟いたと思ったら、私の首を締め上げた。
「くっ..!」
「夢彩!」
「笹浦、手を離せ!」
みんなが叫ぶ。
「おれがお前ら家族を羨ましいだぁ?
そんなわけないだろ?
俺はただ.....」
「ほん、とに......そうかな?
................血飛沫、みたいだけ.......?」
私は笹浦の手を掴む。


