還はそんなわたしの頭をぽん、と撫でるととんでもないことを口にした。
「少しの間、夢彩をここに頼みたい」
「え!?」
「ここに?住むの!?」
「.......」
ここに頼む?
って、ここに住む?
「.......なんで?」
私は怪訝そうな顔をして言う。
「ん?夢彩ももう17だろ?
だから俺離れ、ってとこかな」
還はそう言って「ちょくちょくは来てやるから」と笑った。
やだよ.......
だってこの人たち、よくわからない。
還しかいないよ、私には....
「......まって還さん、この子の歳.......」
すると相井がそう言って私を指差した。
人を指差すな、失礼だな。
「17だぞ」
「な?」と私を見る還。
私はこくんと頷く。
.........あいつらのところにいた間に、誕生日を迎えてしまった。
「.....まじで。........見えねぇ」
と相井。
「俺と同い年じゃん」
と推川。


