「夢彩」 笹浦がもう一度私を呼ぶ。 ...............怖い。 私は立ち上がると笹浦のところへ行った。 「そんな震えるな。 俺がいるだろ?」 笹浦は私の顔をぐっと持ち、上げさせる。 あんたがいるから、震えるんだよ。 「俺が怖いか」 笹浦はそう言ってニタリと笑う。