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「俺は笹浦組に黙ってここに来た。
そしてお前らの敵になるつもりはない。
それだけわかっていてほしい」






じゃあな、と玲亜さんは帰って行った。







「悪かったな、急に押しかけて。」





還が謝る。







「いえ、還さんが謝ること.....」






「もしかしたらここに笹浦組が来るかもしれない。



その時は夢彩を守ってやってほしい」














還はそう言ってみんなに頭を下げた。







「やめてくださいよ還さん」




「頭上げてください」






利亜と海歩が言う。










「俺らが守ります」









柊はそう言って総長室のドアのすぐ近くにいた私の肩を掴んで言う。






「っ、」







「そうか。頼んだぞ」






還もそう言って帰って行った。