「お風呂.....」
流石にこんなに汚れていては入りざるを得ない。
お風呂嫌いなのに....。
私はしぶしぶ部屋からでると、お風呂場へ向かう。
と、その途中の廊下で還がひょこっと部屋から顔を出す。
「お。起きたか。
おはよ」
「おはよ。お風呂入るね」
「おぉ。克服したのか?」
「そんなわけない」
「だよな。なんかあったら呼べ」
「うん」
そんな会話をしてお風呂場に入ると、ワンピースを脱ぎ捨て、浴室へ。
「う....」
このお風呂の匂い。
空気。
全部嫌い。
「あぅ.......」
私は涙目になりながらお風呂場を後にした。
もちろん、シャワーだけ。
一刻も早くお風呂場を去りたかったから。