「よし、ご飯運ぶの手伝ってくれる?」
海歩はそう言って私にお茶碗を預ける。
「うん」
そして私はそれを受け取り、テーブルに置いて行った。
「みんな、起きないね」
起きる気配もない。
「そうだね〜夢彩起こしてきてよ」
「でもさっき柊起きたよ」
「そうか。じゃ、そろそろ来るかな」
柊が起きると、みんな起きるのかな.....
ガチャ
その時扉が開いた。
「あ........」
「来たね。おはよう」
「はよーーっすぅ.......」
「おは...........よ」
「..............」
珍しく利亜がテンション低い。
「みんなご飯できてるよー
食べよ」
海歩の声にみんな座る。
「いただきまーす」
声をそろえて言うところ、かわいいなぁなんて思う。
「..............利亜どうしたの?」
泣きべそかいて....
「あのね.......夢におばけが.......おばけが出てきたのー!!
俺追いかけられた」
あ、なるほど。
「それは災難だったね」


